岡村淳 『60年目の東京物語』 上映会のお知らせ (星野智幸先生)

ブラジルの日系一世たちのドキュメンタリーを自主制作で撮り続けている、サンパウロ在住の岡村淳さんの短編映画 『60年目の東京物語』 を、今週19日の土曜日に早稲田で上映します。

  内容は、ブラジルから60年ぶりに祖国日本を訪ねることになった80歳の移民女性の旅に岡村さんが付き添い、時には人捜しの協力者となり、次々と奇跡的な出逢いの現場に立ち会うというものです。主役である80歳のおばさんが実にユニークで魅力的なキャラクターであるのみならず、目の前に生起していく偶然の連続に、ドキュメンタリーの力を感じさせられることでしょう。

  この上映会のきっかけは、NHKで橋田壽賀子氏脚本のドラマ 『ハルとナツ』 がひと月ほど前に放映されたところ、岡村さんの 『60年目の東京物語』 にあまりにも似すぎているのではないか、という声が多く寄せられたためです。作品を作る際の、資料の参照と盗用の線引きなど、作り手のモラルの問題も、上映後に岡村さんからお話を伺いながら、考えていく予定です。

  岡村さんには、3年前にもぼくの授業 「マイナー文化を考える」 にゲストとしてお越しいただいて、別の短篇を上映し、「一人でドキュメンタリーを撮る」 という作家のスタイルについてお話を伺いました。それをきっかけに、卒業後ブラジルに渡った学生もいます。

  ぜひ多くの皆さんの参加を願っています。時間のない人は上映作品だけ見るのでも構いません。

11月19日(土)14:00~16:00 (小さな会場です!お早めに)
早稲田大学 戸山キャンパス 32号館322教室 (80人収容)

司会: 星野智幸
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by waseda-bungei | 2005-11-14 21:34