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マリー・ンディアイ講演会 『心ふさがれて』をめぐって

仏文主催ですが
通訳付きなのでご案内します。

マリー・ンディアイ講演会
『心ふさがれて』をめぐって


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10月28日(火)18:00ー
33−2号館 第一会議室


つい最近、笠間直穂子さんの訳で出版された『心ふさがれ』について
ンディアイさん本人がお話をしてくれるそうです。
日本ではまだあまり知られていないかもしれませんが
本国フランスでは大物と言ってもいいかもしれません。
日本でもぞくぞく彼女の翻訳が予定されているとのこと
今のうちに注目しておきましょう。
堀江先生も
ノーベル賞をとったばかりのル・クレジオも
注目している作家です。
専修室に一冊『心ふさがれて』を購入しておきました。
なお、専修室にあるもので言うと、
『すばる』、2007年12月号にて
小野正嗣訳「大統領の日」という短編とインタビュー記事が読めます。 
興味のある方はどうぞ。
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by waseda-bungei | 2008-10-25 19:22 | 講演会

こころときめく本3つ

「ところで小関氏の本に採録されたカタログの貴重なカラー図版を眺めているうち、私は以前から引っかかっていたある疑問にひとつの回答を得ることができた。」

「『トトロ』の冒頭は、かつての引っ越しが荷崩れや転倒の恐怖と闘いつつ野の風を全身に浴びて進む一種の冒険にほかならず、三輪トラックの機動性はそうした冒険心を揺さぶる最良の要素だったと納得させてくれもする。何しろ娘たちは父親の仕事机の下に隠れて移動秘密基地みたいな空間にもう入り込んでおり、マックロクロスケだのトトロだのが出てくる家に住み着くまえから、三輪トラックの魔法にかかっているわけなのだ。村を走るボンネットバスはしっかりした四輪だし、(...)猫バスときたら脚は十二本もある。そんななかにあって、ふらついてはいるけれど奇妙な人間臭さを漂わせ、同時にむこう側の世界へ、楠の根元の大穴へ通じていそうな軽やかさをまとった三輪自動車に≪回送電車≫の遠い親類を見出して、私はいまささやかな幸福に浸っている。」

堀江先生の『回送電車』(新潮文庫)にある、
『トトロ』の、ややこしくない神話作用とでも言うべき「引っ越しについて」を読んで
この「小関氏の本」が見てみたいと専修室に配架させてもらいました。


『国産三輪自動車の記録。』
小関和夫
三樹書房
2002年。

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ついでに配架したもの二冊。

『発掘カラー写真
続昭和30年代バス黄金時代』
写真 満田新一郎
文 三好好三・福川博英
JTBパブリッシング
2006年。

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『発掘カラー写真 
昭和40年代バスロマン時代』
写真 満田新一郎
文 三好好三・福川博英
JTBパブリッシング
2006年。

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これら三冊、どんなに淀んだ瞳も、見ればきっと輝くにちがいない、そんな本です。
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by waseda-bungei | 2008-10-15 13:30 |

『ドゥルーズキーワード89』


『ドゥルーズキーワード89』
芳川泰久・堀千晶著
せりか書房


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文芸専修でもお馴染みの芳川先生が
仏文科の堀氏と共著でいい本を出版されました。
いいですよ、これ。
入門書として
頭から尻尾まで順々に読むも良し
ドゥルーズ辞典として活用するも良し
解説のみならず、
もちろん出典の明記とともに豊富な引用もあるので
読み終われば
否が応でも逃走線が引かれています。

「リゾームについて、ドゥルーズとガタリが「たぶんリゾームの最も重要な性質のひとつは、常に多数の入口を持つことだ」と書いているのを反芻したとき、そうしたどこからでも入ることができ、どこへでも思考の逃走線を引くことができ、そうした線の多様な軌跡じたいがひとつのリゾームとなり、そしてそのリゾームが思考の逃走線を引く人によって絶えず異なるものとして生まれてくるような、そんな書物を夢想したのだった」

はしがきにあたる「この本を手にとる人に」という文章の冒頭からの引用ですが、
これはそんな書物です。
専修室にも一冊あります。 
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by waseda-bungei | 2008-10-14 17:23 |

WB vol.14


WB vol.14

出ました。

今回の対談は 川上未映子×内田春菊、

そして今回の
「現代作家が選ぶ世界の名作」は
町田康。
中島らもの『近くて遠い町』が選ばれています。

また青木純一×倉数茂
往復書簡
「アモイで、考えてみた」が新連載となりました。


あいかわらずパンチの効いた号ですが
今回は、

早稲田文学新人賞(〆 2009年1月10日)の選考委員が発表されています。

委員は東浩紀氏です。


「文芸誌の新人賞は、選考委員が入れ替わっても、雑誌が違っても、わりと似通った基準での選別と排除のシステムになりやすいとは思います。
そんな中で今回、(…)ぼくが新人賞を選ばせてもらうことは、少なくとも一個べつのオプションがつくれるという意味でよいことだと思います。」


と、今回どんな作品が選ばれるのかという読者のなおさらの期待感を
ご本人が端的におっしゃっています。


われこそはという人は
どしどし応募しましょう。
WB vol14 は専修室にあります。
比較的直ぐになくなるのでお早めに。

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by waseda-bungei | 2008-10-07 13:10 | 特集